記憶の底に忘れ去られたような街がある。それはかれこれ二十八年ほども前になるだろうか。ペンタックスSPに当時は最新鋭だったシグマの標準ズームをつけて、その街を歩きまわった。大掃除のついでに見入ってしまう古い本のように、その街の記憶はすすけて傷だらけなのだが。
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