植民地経営学という学問がある。かつてイギリスは、ビルマで米を作らせ、インドで綿を作らせ、スリランカではお茶を作らせた。それは、伝統的な社会を破壊して世界的な商品経済に組み入れるための確信犯的な行為であり、その結果としてこの国ではいまだに食料を輸入に頼っている。主食の米の多くはタイから輸入しているのだ。
   じゃあ、スリランカ人は何をしているのか。
   紅茶を作っているのはイギリスが連れてきたタミル人だ。街で店をやったり、名産の宝石を売買しているのはムスリム。古くからこの地に棲むシンハリ人は、世界一辛いカレーを食べて、満月の夜にはお寺に家族でお詣りして、昔ながらの生活を続けている。



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