ショボいからショボックス。脳味噌腐りそうな素晴らしいネーミングだが、実際、ショボい。制作費100円もかかってない。が、こんなもんはショボくても構わないのだ。照明器具はそれ自体が被写体になるわけではないのだから。あ、プロは違うよ。クライアントの前でこんなもん使ったら殴られる。つうかおいらがクラだったらギャラ払いたくない。こんなもん使ってるカメラマンには。誰にも知られず自宅でこっそり使う秘密兵器である。ちなみにちゃんとしたプロ機材で同じことやろうとすると10万でも足りないのだ。
段ボール箱の内部に台所用のアルミホイル貼ってストロボを仕込む、と、ネタを明かしてしまえばそれだけの事だ。凝るんだったら箱の開口部にトレペ貼ってみたり、黒ケントでグリッド作ってみたり、いろいろ手はある。この箱のサイズはパソコンのケースの空き箱程度だけど、たまたまこの箱が転がっていたという以上の積極的な理由はない。魚を入れるトロ箱そのままなんてのも面白いかも知れない。白いから光がよく廻りそうだ。
ストロボは単体ではシンクロしないので、同調させる仕組みが必要だ。今回はストロボットの愛称で親しまれたナショナルのクリップオンを使い、脚にスレーブつけた。シンクロコード使っても構わないんだが、こんなもん使う香具師のカメラにはシンクロターミナルそのものがないに決まってる。間違いない。むしろカメラの内蔵ストロボをうまく使う方法を考えよう。操作性を考慮して、発光部を内部に埋め込み、操作部を外部にはみ出させた格好で固定した。注意しなきゃならないのは、発光面を箱の奥に向けるという事。開口部に向けたんでは、この箱の意味がない。つうか、光を乱反射させて開口部のトレペに持って来るのが目的なのだ。今回は荷造りテープ使ったが、ガムテでも構わない。実は、このストロボは固定する必要もない。箱の中に転がしておくだけでも良い。ストロボットはGNが32なのだが、テーブルフォトなら16でも良い。つうか8でも使える。オートがついてる必要はないし、そもそもオートでは使えない。マニュアルで使うのが前提。マニュアルでパワーの切り替えができるタイプが最強だ。フジヤのジャンク館あたりにいくらでも転がっているだろう…と口にしたら「カリ厨さんがショボックス始めたんで、ジャンクマニアが影響されて、みんな買占めちゃったよ」と言われてしまった。ヤフオクでのミニカム相場もあがっちまったしなあ。実際、つまんないところにだけ、影響力を持っているおいらなのであった。
スレーブのショボックスを同調させる仕組みがこれ。内蔵ストロボを使うのだが、被写体に光が当たらないようにアルミホイルで包んである。完全に包んでしまうとスレーブが感知しなくなるので要注意…って、当たり前か。この手法を使えば、一眼レフじゃなくてもコンデジでも可。あっ、コンデジって、コンパクトデジカメの略ね。ハコデスカってのもある。ハイエンドコンパクトデジタルスチールカメラの略。コンデジはともかく、ハコデスカつうのは痛い言葉なので、実生活では使わない方が良い。多分、誰も理解してくれないし。
開口部にトレペ貼って自作の紙製グリッドをセットしたところ。開口部に何もなしだとけっこう硬い光だ。トレペを貼ると光が柔らかくなる。と、ここまでは傘でも可能。グリッドを使うと、柔らかな光に一定の方向性が与えられ、プロカメが好きな「かたやわらかい」光になる。これは傘では作れない光だ。SMから物撮りまで、最近の流行はこればっかだね。余計なところに光が廻らないので、色被りの心配もないし、背景の光量が落ちるので被写体が浮かびあがってきれいに見える。

その2に進む


back_to_index